えんまです。
新曲のテーマは不安
新曲ができました!構想から2ヶ月かかってしまいました。僕は歌詞にとても時間がかかってしまいます。この曲の対象を長く歳を重ねた人たちにしようと思いました。そしてテーマを考えました。どうしても出てくるワードが不安でした。なぜ不安が付き纏うのかは別として、いろんな不安が人生にのしかかってくる。その不安の一つにパートナーとの別れがあると思います。長年連れ添った人が居なくなり今まで当たり前だった日常が変ってしまう。その不安はかなりきついものだと思います。
特に男性が一人残されると辛い。
今まで「おい」「あれ」「新聞」「お茶」なんて言っていた人は余計に辛いんじゃないかと。。。でもこの曲の主人公はとても愛妻家で「お前」なんてとても呼べない。とても妻を大切にしていたんです。その大切にしていたパートナーが居なくなる。辛い夜が続く。別れの朝が来た。そんな朝の心模様を曲にしてみました。内容が重たいのでメロディやコード、リズム、アレンジはお洒落に聴きやすくしました。生きていく希望をサウンドに想いを込めました。
他の人生を体験
創作中はその主人公になって別の人生を体験していた感じでした。自分以外の人生を体験できるって音楽の良いところだなと思いました。それによって他の人と共感する感覚が育てられるんだなとも思いました。特に今のようなコロナ禍においてはとても大切なことだと思いますね。人と触れ合う機会が減った中、せめて音楽世界の中だけでも共感の想いを大事にしたい。他の人の人生を擬似体験でも体験できたら何か良いことが起こるんじゃないかと思っています。そして何かを感じたことで実際の人生が豊になったらと良いな思います。
悔いを残さない
僕は悪性リンパ腫になったお陰もあり家族と生死について少し深いところまで話せるようになりました。お茶している時に普通の会話として家族の誰が先に死んだらどうするとか、死後はどうなっているんだろうとか。時々母に聞くんです。父とどんな会話したかとか。母は毎朝お仏壇に頭を突っ込むようにして父と会話しているんです。訊ねてみるとまともって云うか、うなずける会話をしているんですね。母の質問に父はちゃんと答えている。二人の絆のようなものを感じます。家族と話していると生死の境が曖昧になっている感じです。僕はこの感じが好きですね。
お別れの時に少しでも悔いを残さないようにね。
生きてるうちに腹を割って話せる。哲学のようなことまで話せる。特に大切な人とはそうしたいですね。家族みんないつ誰が先に逝ってもおかしくない年齢になっているので言いづらいこと聞きづらいこと生死について話し合える関係になっているのは楽ですね。
出会えた事に感謝します。
どうぞお聴きください。
コメント
素敵な曲試聴させて頂きました。見たく無い事をバーチャルで見させていただき有り難うございました。きっと最後の日の為に。
amitaさま「サヨナラ太陽」聴いていただいてありがとうございます。コメントも嬉しかったです。励みになりました。ありがとうございました。