クラシック音楽の楽しみ方
毎年この時期、家族でアヴァマリアを聴きに行くのが恒例となっています。
今年は姉弟二人きりになりました。
抑揚を楽しむ
3大アヴェ・マリアを中心にこの時期に合った選曲です。
毎年同じような演目ですが演者によって異なる演奏を聴くのも楽しみです。クラシックの楽しみの一つは演者の解釈の違いを味わうことです。
今年はコンサートマスター(曲に表情をつけ行く道を指し示す)が抑揚をダイナミックにつけるので僕はとても楽しめました。
抑揚とは感情の起伏と言っても良いかもしれません。
悲しい所は深く悲しく、楽しい所は高らかに楽しく、みたいな感じです。
映像を見ているように楽しむ
ひとつのフレーズを例えば右側の低い音のチェロがドーシ、と投げかける。左側の高い音のヴァイオリンがレード、と受け応える。そんな音のやりとりや静かなさざなみが荒れ狂う大波となる。そんな音たちの巨大な映像を観ているような、脳を空っぽにして聴いていると、いうに言われない喜びが溢れます。
ドーシ、レード、たったそれだけの音の動きなのに心揺さぶられるとは人の心はなんと繊細で敏感で豊かなんでしょう。
拘りを無くして楽しむ
フラット(心平らか)に聴くとより音楽が楽しめる。
ビバルディはこうあるべきと聴いたら味わいが減る。
人生にも同じようなことが言えるような
音楽は人により表情が変わる。
水は器により形が変わる。
そんな生き方をしたいもんだと思ってはみても
僕はしばらく欲張りでいこうと思います。
カッチーニのアヴェマリアは演歌
今日のカッチーニのアヴェマリアは僕にはとっても演歌に聴こえて、津軽の吹雪いてる映像が出てきてそれがピッタリなんですね。
やはりその人の背景によっても音楽の景色は変わります。
これも音楽の楽しみ方のひとつかなと思いました。
クラシック音楽を生で楽しんでみては如何でしょうか?
今日は僕なりのクラシック音楽の楽しみ方を綴ってみました。
皆さんの心が豊かでありますように
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